そもそも期間工とは?
期間工とは工場で働く雇用期間の定めのある契約社員の通称
自動車メーカーなどの製造業に多い期間工とは、
自動車工場は時期によって多忙な時期とそうでない時期があることから、期間を限定して雇用契約を結ぶ契約社員の工場労働者という意味です。
「期間従業員」や「期間社員」とも呼ばれたりします。
期間工の契約期間には3ヶ月や半年・1年といったケースが多く、最も長期にわたる契約では4年11ヶ月という例も見られます。
期間工のメリット・デメリットとは?
そんな期間工には以下に挙げるようなメリットとデメリットがあります。
期間工というといつ解雇されるかわからないとか、あるいは正規雇用の従業員と比較すると福利厚生が少ないというデメリットが多いイメージがあります。
しかしながら期間工で自動車工場に勤める人はとても多いことからそれなりのメリットがあります。
給料の手取り額が多い上に寮生活で生活費が節約できるため、特別なスキルを持たない人でも高収入が稼ぎやすいという点は期間工として働く最大のメリットです。
期間工を募集している企業には大手メーカーが多いせいか手当や福利厚生も充実しており、働きぶりが認められれば正社員に登用されるチャンスもあります。
期間工の仕事内容は単純作業が中心で、学歴や経歴に関係なく未経験者が採用されやすい点もメリットの1つです。
しかも、期間工は工場から遠方であっても採用される可能性が高いということが挙げられます。
他の業種や職場であれば基本今住んでいるところから通勤できることを条件にして採用されるのですが、
期間工は働く人数が多いということでどの自動車工場も近隣に専用の寮を設けていることが多いです。
寮費はほとんどのところが無料である上、光熱費や寝具なども無料です。
そのため勤務するために現地に赴く際は、衣類や生活用品などそれほど多くない荷物で行くことができます。
また期間工は一定期間ごとに契約更新をして勤務を継続していきます。
工場側が仕事がないことなどを理由に解雇されることもありますが、逆に自己都合で期間工を辞めることもできます。
そのため趣味などで長期間仕事をしない時期が欲しいという場合にはとても適している働き方なのです。
さらに期間工は意外と給料が高く、月給以外にも期間ごとに慰労金や様々な手当てがついてくることから、
正規雇用で働いている従業員と変わらないくらい稼いでいる人もいます。
このように期間工は働くにあたってかかる費用も少なく、お金も稼げて自由な時間を得られる可能性もあるなど働くメリットが多いのです。
期間工は法律の関係で最長2年11ヶ月までしか契約を更新できず、
正社員に登用されない限り、上限年数以上続けて働くことができない点はデメリットに数えられます。
期間工が勤務する工場は24時間稼働しているところが多く夜勤もこなしていかなければならないため、
体力的にきつい仕事だという点はある程度の覚悟が必要です。
そうしたデメリットもありますが、期間工は体力に自信があって効率的に高収入を稼ぎたいという人に向いた仕事だと言えます。