
今回は、愛知県にあるトヨタ自動車の田原工場で働いていたヨシダさん(仮名)に期間工体験談をいただきました。
配属工場は愛知県渥美郡田原町(現 田原市)の田原工場でした。
1997年3月に自衛隊を退職。
その後1か月ほど何もせず怠惰に過ごしていたところを親族に諭され、
「まずはすぐに働けて実入りがいい」という理由で応募し、めでたく採用されたという流れです。
面接は近郊の公共職業安定所(ハローワーク)でした。
当時は「いろいろと」緩い世界でしたので、ごくごく普通の普段着で臨み、質問も
・健康か
・すぐ働けるか
だけであったと記憶しています。
YES、NOで答えられるような質問でしたので、特に考えることもなく終了。
即採用、即赴任、でした。
当初は小型SUVのナットウェルダー+ボデースポット溶接のラインに配属されました。
1か月ほどで生産量の変更がかかり、別建屋の中型SUV(主に輸出向け)のパネルセットとスポット溶接ラインに配属されました。
トヨタさん定番の2交代、6時台~ と 15時台~ でした。
概ね実働8+時間外2 程度が続いていた記憶があります。
溶接ラインは鉄粉やほこりがひどい、というイメージだったのですが、
排煙装置や空調設備、清掃の徹底等で、「普段の動線は気持ちよい」ようになっていました。
※普段の動線以外は、長期休暇中の「志願者」で掃除していました。
給与については、基本給+時間外手当 で額面25万円ほど、
そこに皆勤手当てや回数割り増し等が乗ると30万円を超える方もいらっしゃいました。
満期慰労金や延長慰労金も含めると、年間で500万円を超えることもあったようです。
吉胡寮です。
寮の部屋は6畳一間、テレビと冷蔵庫が置いてある簡素な物でしたが、
各種諸費用込々で0円、というのは「金を貯めたい者」にとっては希望の光でした。
2交代ということもあり、洗濯機や洗面台も実質十分な数。
特にバッティングしたことはありませんでした。
寮の周りですが、コンビニが1件ありました。
私自身は(前職が自衛隊であったこともあり)特につらいと思ったことが無いのですが、
「夜勤がきつい」と言っていた人がいつの間にかいなくなっていたり、ちょくちょく配置換えになる方がいたり、
と、考えてみれば「何かが辛かったんだろうな」という例はありました。
なんといっても「お金」です。
作業着支給、食費やすい、住まい無料、と衣食住に投資する必要なし。
布団のクリーニングも無料。
風呂はでかいしトレーニングルームもある。
寮にはスナックまで入居している。
※吉胡寮だけだったと思います。
衣食住その他すべてサポートしてもらえるので、手取りがそのまま貯金に回せます。
私が配属になった組は、大変「上司・同僚」に恵まれていたようです。
呑み会あり(期間工は半額)、カイゼン大会参加あり、深残業時の送迎あり!
組長・班長まで上がった方は、人格もしっかりしている方しか見ませんでした。
寮でも、寮職員の皆様や同じ期の寮生、先輩方に可愛がっていただき、
正直、「楽しい思い出」しか残っていません。
先ほど「手取りは全部貯金」と書きましたが、結構な額を「預けて」きました。
田原町は愛知県でも僻地になりますので、「遊び」となると豊橋まで出なければならない。
そこまでの電車は単線。
駅までは歩いて2時間。
と、「何人かで一緒にタクシーからの」がメインでした。
色々な方がいらっしゃったので、休日も飽きることなく、期間満了まで勤め上げることができました。
期間工としての就労を考えている皆さんは、私もそうでしたが、まず「お金」だと思います。
しっかりと真面目に勤めていれば、しっかり「稼げます」。
しかし、遅刻や欠勤が重なってしまうと、皆勤手当や慰労金が削られる。
「時給で働いている」ことを忘れずに、自身の体調管理はもちろん、
仲間のことを思って生活を送れれば、間違いなく「人生の糧」が得られます。
あなたの目標はなんですか?
それに向かって、しっかり進んでいきましょう!
当ブログでは実際に働いた期間工の方の体験談を多数掲載しています。
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